2007年10月31日水曜日

『Forbidden Planet 禁断の惑星』

B00005HC83禁断の惑星
ウォルター・ピジョン アン・フランシス レスリー・ニールセン
ワーナー・ホーム・ビデオ 2000-04-21

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禁断の惑星 - Wikipedia
やっとちゃんと見た。《ウィリアムズ・ミックス》や「電子音による映画の音」について考える上で大事な映画。バロン夫妻は「electronic tonalities」という肩書きでクレジットされているけど、映画の中には電子音のSEしかない。バロン夫妻の(というかBebe Barronの)インタビューを入手しておかないといけない。

Krellという意識と身体を分離するとこまで進化し、ある日、突然2000世紀前に絶滅したやつらの遺産を遠く離れた星に見つけ、一緒にやって来た乗務員たちが死んだ後も17年間自分と妻と娘(妻はすぐに死亡)だけで生きていたDr.Morbiusのお話(か?)

実はその怪物も、今回この「禁断の惑星」に来た宇宙船を襲うthe invisible monsterも、博士の潜在意識がKrellのものすごいテクノロジーと結びついて生み出したthe Ido Monsterだった、というお話。
「無意識」が生み出した怪物のことで責められる博士の苦悩というストーリーはさすが1956年製作だけど、大変画期的で野心的な設定だったらしい。
メロドラマ的な展開はなんとも安っぽかった。

the Ido Monsterの音と「サスペンス」の音が似ている、というのが面白い。
「映画のSE」もしくは「電子音のSE」について考える時の問題は、それらを「記号(体系)」に置き換えて考えることができない、ってことだと思う。「打撃音」とか「ピーピー音」とか言ってられないので、なんとか分類項を設定しないといけないのだけど、どうすれば良いだろうか。映画のSEの分類項について考える前に、それらを考える上での問題点を考える必要がある。

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