2007年11月8日木曜日

ジョン・ケージ

四分三十三秒と変化の音楽は、一緒に見せること。
偶然性とは何か、ではなく、なぜ偶然性か、を説明すること!
ある事柄の詳細ではなく、その理由を説明すること!
なんというか、自分で話してることが要領を得ていないのではないか、という疑念を禁じ得ない。
あと、日本では、あまり学生に話をふってはいけない。
あと、人数によって話し方は変えねばならない。

芸大は遅れてくる学生が多いのでスタンスに困る。

2 件のコメント:

Penguineer さんのコメント...

僕も「なぜ偶然性か」は説明して欲しい。

中川克志(NAKAGAWA Katsushi) さんのコメント...

まともに答えてみる。
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三つの背景から出てきたと考えることができる。

1.ジョン・ケージの思想的背景
ユングとかインド思想とか禅仏教とかに影響されて「エゴ(作曲家の感情表現とか何らかの"表現"」を抹消したかった。

2.ジョン・ケージの音楽的動機
「あらゆる音(それまで音楽のためのものとは考えられていなかった音)」を音楽のために用いようとしていた。なので、「非意図的な音(偶然的に生成される音)」も音楽のために用いるために「偶然性」が必要だった。

3.WWII以後という時代的背景
それまで築き上げてきた「理性」に基づく文化はWWIIという悲劇を引き起こしてしまったのだから、「理性に基づかない音楽」を目指すことで、WWII以後に全く新しい響きをもたらすことができる、と考えた。
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僕は基本的に、2を前面に押し出して説明してるけど、これももっと分かりやすく説明できるようにせんとあかんなあ。

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