2007年6月27日水曜日

YUKIO FUJIMOTO - HERE & THERE

藤本由紀夫のDVDをもっかい見た。全て見たら1時間強。
12/23/2005の美術館の遠足9/10のために制作されたDVD

そこで発生する音そのものが面白いということはあまりなく、むしろ、そこで音が発生していることに気づかせるので、もしくは音が発生していることに気づくことは面白いことを教えてくれるので、面白い。
結果的に、聴き出される音が面白い、という判断につながるんだと思う。
というまとめにしておこう。

どのような作品が収録されているかはライナーノート(?)に書いてある。

1.Ears of the rooftop (1990) 6'00
椅子に坐って、耳に雨樋のようなパイプをあてるインスタレーション。

2.Stars (1992) 4'06
一音だけ音を出すオルゴールユニットが三つ取り付けられた細長い箱が18個、部屋の中に配置され、合計54個のオルゴールが響きあう。

3.Room (Moshoan) (2000) 4'29
後楽園の茶室の天井裏や床下に電子キーボードを設置し、7種類の和音が常に再生されている、というインスタレーション。

4.Cosmos (Black) (1998) 5'15
試験管に正多面体のサイコロを入れて、試験管を回転させて音を発生させるオブジェ。

5.Alphabet (1983-2005) 9'38
映像作家とのコラボレーション。
AからZまで、それぞれの頭文字の言葉と映像が現れる。1983年の映像のリメイク。

6.Sugar 1995-2002 (2002) 7'55
角砂糖をパスタジャーに入れて、モーターで一分間に一回転させ、展示するたびにまわし続けるもの。
1995年にまわし始め、2001年にヴェニス・ビエンナーレで半年間廻し続けられた後の状態までの記録。けっこう粉々になるみたい。
回転速度からして、映像の再生速度は早められている様子。

7.Broom (Ohara) (2004) 20'34
映像作品。「雷」を引き出す行為が行われているらしいけど。
行為(歩く、とか)のスロー・モーションな映像とか。どうやら「工芸館」という建物から音を引き出す(歩いて足を床に当てることによって)行為だったみたい。
河井寛次郎の陶芸作品(灰皿?)の中にオルゴールを載せる(オルゴールは動く)、床にビー玉を転がす、皿の上でビー玉を転がす、等々。

8.Animated one minute (1981) 2'03
置時計とストップウォッチ。
置時計は止まっていて、ストップウォッチはリアルタイムで動いているらしいが、数秒に一コマ単位で映像を再生されるので、置時計は、スムーズに秒針が進んでいくのに、ストップウォッチは、やたらめったら速い速度で秒針が動いているように見える、という作品。
「時間とその記録」ということで考えれば良いのだろうけど、あんまし興味がない。サイレント・フィルム。

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