2007年6月19日火曜日

Wild Style

Wild Style
英語字幕がないとほとんど分からなくなってる。かつては分かってた、というのはかなり大きいけど、悲しい。

衰退した僕の英語力によると、これはどうやら、いわゆるグラフィティを描いてたヒスパニックの男と誰かのロマンスなお話だったらしい。あふりかんあめりかんは脇役。
1982年のfilmらしい。25年前。ファッションも音楽もふっるー。
ぼんやりしたバックトラック(ほとんど、ブレイクビーツを反復して時々スクラッチする、ということしかしないDJ)と(あまり抑揚はない)ラップ。ぷりみちヴにしか見えないブレイクダンス。Rockitが1984だから、それよりも前。こーゆーのをオールド・スクールというのだろうか。

でも、全く「物語」っぽくはなくて、ラップでミュージカルのようなものを作りたかったのかな?とも思った。けど、別に(ウェスト・サイド・ストーリーみたいな)悲恋のお話ではないし、普通にセリフを話している部分のほうが多いけど。いずれにせよ、英語のラップはさっぱり分からない。
ブロンド白人女性がある種の「他者」として機能する、という物語構造はなんだかよく分かるぞ。
53:00くらいの、グラフィティじゃなくてpaintingをスプレーで描こうとするあたりは、クリシェなんだろうけど面白い。
ぱーちーの様子がたくさん出てきてて、ラップとブレイクダンスしてる風景がたくさん出てくるので、「当時の雰囲気」がよく分かる。

グラフィティは「美術史」の枠組みに収められていないけど、これは「視覚文化研究」の中に収められているのだろうか?おさめられていなけりゃ「ヒップホップという文化」は視覚的な学的対象には組み込まれていない、ということなんだろうけど、よく知らない。
なんにしろ「歴史の構築」というものは、うさんくさいもんだなあ、とは思った。それを有難がるのは気持ちが悪い。

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