水声社『水声通信 特集ケージ』第16巻(2007年3月)[無難なほうの文章]
水声通信 no.16(2007年3月号) (16)
アマゾンで検索したらあった。びっくりした。死後20年、生誕100年まであと5年、ってことだけ考えてたけど、死後15年も節目と言えば節目。
久しぶりに現実の本屋に行って、棚に並んでるのを見つけて買ってしまった……。
ケージの磁気テープを用いた試み(とその失敗)と「図形楽譜」への移行と「重ね合わせ」の作品群との関連(逆に、「図形楽譜」を初めて使用したフェルドマンが図形楽譜をすぐに使わなくなった理由)に関する指摘……?
ASLSP - John-Cage-Orgelprojekt Halberstadtの紹介があったけど、websiteを紹介するなら、X51.ORGも紹介してあげるべきだと思う。
……ほとんど「ケージが作曲家だったこと」について語らないこと、「彼の音楽の分析」がなされないこと、ケージの「音楽」の分析が50年以前と70年代以降に限られてしまうことが指摘されているけれど、なぜそうなのか、なぜケージは「音響結果をないがしろにしていたわけではない」(65)のにそうなのか、………。
著者紹介を呼んで、初めて、『響きの考古学』の増補版が出てることを知った。これ、ものすごく面白かった記憶がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿